公募資料を読み解く
実施要領・仕様書・評価基準の3点セットを通読し、案件の全体像を把握します。
あなたがやるべきこと
公募型プロポーザルの資料は通常、実施要領・仕様書・評価基準の3点セットで構成されます。実施要領には参加資格・提出期限・提出先が記載されており、ここを見落とすと失格になる可能性があります。仕様書には発注者が求める業務内容が具体的に書かれています。評価基準は提案書がどの観点で採点されるかを示しており、提案の方向性を決める最も重要な資料です。 まず3つの資料を通読し、業務の目的・対象地域・期間・予算規模を把握します。次に評価基準を精読し、各評価項目が何を求めているかを自分の言葉で整理します。特に「具体的に」「実現可能な」「地域の実情を踏まえた」といった修飾語は、採点者が重視する観点を示しています。
防災分野の公募では、地域防災計画・国土強靭化地域計画との整合性が求められることが多く、仕様書にこれらの計画への言及がないか注意して読みましょう。
この案件では
案件名: 高機能消防指令センター・消防救急デジタル無線システム整備業務委託 この案件では、技術点・価格点の2分野、合計22項目で審査されます。 (出典: 05_評価基準.pdf)
評価項目一覧
技術点
| ID | 評価項目 | 配点 |
|---|---|---|
| EC-01 | 業務に対する基本的な考え方について仕様書を理解し、本業務に対する基本的な考え方や実施方針を示すこと | 10 |
| EC-02 | 構築時における実施体制について過去5年の実績(最大5件)、責任分担、業務責任者(PM)の実績等を示す | 10 |
| EC-03 | 構築におけるスケジュールについて指令システムの運用開始までのスケジュール、スケジュール設定の意図を示す | 10 |
| EC-04 | 現行指令システムからの安全な移行について現行指令室と同一場所へ新指令室を設置するにあたり、新指令システムに移行する手順を示す | 20 |
| EC-05 | データ移行の考え方及び移行方法について現行指令システム等からのデータ移行手順及び作業内容を示す | 20 |
| EC-06 | セキュリティ対策について本業務におけるセキュリティ対策を示す | 10 |
| EC-07 | 機能の実現について仕様書記載の機能について実現方法を示す | 10 |
| EC-08 | 指令業務の迅速性・確実性・効率性について指令業務の迅速性・確実性・効率性を資する機能について示す | 50 |
| EC-09 | 大規模災害時等の対応等について大規模災害が発生した場合の災害状況及び活動状況を把握できる手法を示す | 50 |
| EC-10 | 指令室での業務が困難になった場合の業務継続について指令室での業務が困難になった場合の指令業務の継続運用について提案 | 10 |
| EC-11 | 消防OAシステムについてOA化された情報と指令システムの相互連携による指令管制機能の強化を示す | 20 |
| EC-12 | 消防救急デジタル無線システムの構築について消防救急デジタル無線の構築手法や更新による機能強化点等を示す | 20 |
| EC-13 | システムの性能について仕様書に記載の性能要件を示す | 10 |
| EC-14 | 信頼性要件について各装置の障害等を考慮した冗長化、リスク分散等について示す | 10 |
| EC-15 | 指令センターのレイアウトについて指令室、機器室のレイアウトを提示する | 20 |
| EC-16 | システムの維持管理経費の低廉化について推奨の保守水準、運用保守費用の軽減策を示す | 10 |
| EC-17 | システムの拡張性及び変更への対応についてシステムの拡張性及び変更への対応について提案を求める | 10 |
| EC-18 | 職員向け操作研修、操作習熟について職員向け操作研修、操作習熟について提案を求める | 10 |
| EC-19 | 保守体制について保守体制について提案を求める | 10 |
| EC-20 | その他提案について仕様書等記載機能以外で消防業務に適した提案を求める | 30 |
価格点
| ID | 評価項目 | 配点 |
|---|---|---|
| EC-21 | 初期導入費用新消防指令システム及びデジタル無線システムの構築に必要な費用を提示する | 100 |
| EC-22 | 保守費用等運用開始から10年間に必要な費用(保守費用、有償交換部品、中間更新費用)を参考見積として提示 | 50 |
提出要件サマリ
- 必須要件8件
- 禁止事項8件
配点を分析し、力の入れどころを決める
技術点と価格点の比率を確認し、配点上位の項目に提案書のページを重点配分します。
あなたがやるべきこと
プロポーザルの評価は、技術点と価格点の合計で順位が決まるのが一般的です。技術点は提案内容の質を評価するもので、複数の評価項目に分かれています。価格点は見積金額に基づいて算出され、多くの場合は最低価格の提案者が満点を得る方式です。 技術点の配点が高い案件では、提案内容の充実が合否を左右します。一方、価格点の比重が大きい案件では、コスト削減策も重要になります。まず技術点と価格点の比率を確認し、提案の力の入れどころを見極めましょう。 提案書のページ数には通常上限があります。すべての評価項目を均等に書くのではなく、配点の高い項目により多くのページを割り当てるのが合理的です。 配点上位3〜4項目で技術点全体の60〜70%を占めることが多いため、これらの項目に提案書の主要なページを充てましょう。各項目について「課題認識→提案内容→根拠→期待効果」の流れで構成すると、採点者にとって分かりやすい提案になります。
防災分野では技術点の比重が高い傾向にあります(技術70点・価格30点が典型的)。専門性や過去の災害対応実績が重視されるため、提案内容の充実に注力しましょう。 防災分野では「実施体制」「地域特性の理解」「過去の類似実績」が配点上位に来ることが多く、具体的な地域データや災害履歴を用いた提案が高評価につながります。
この案件では
この案件の配点は技術点350点、価格点0点の合計500点です。 技術点の比率は70%です。 評価項目は22項目に分かれています。 配点上位の項目は「初期導入費用」「指令業務の迅速性・確実性・効率性について」「大規模災害時等の対応等について」です。 この案件の提案書は16ページ以内の制限があります。 重点配分の章構成: 第1章「指令業務の迅速性・確実性の定量的実証」(3ページ推奨)、第2章「大規模災害時の情報集約・共有体制の優位性」(3ページ推奨)、第3章「システム移行のリスク最小化と現行業務継続性」(2ページ推奨) 配点上位の項目に合計ページの75%を割り当てることを推奨します。
配点最適化戦略
戦略サマリ
推奨アクション
推奨ページ配分
| 章 | タイトル | 推奨ページ数 | 配点比率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 指令業務の迅速性・確実性の定量的実証 | 3p | 24.0% |
| 2 | 大規模災害時の情報集約・共有体制の優位性 | 3p | 18.0% |
| 3 | システム移行のリスク最小化と現行業務継続性 | 2p | 8.0% |
| 4 | 10年間TCO最適化と持続可能な運用保守体制 | 2p | 8.0% |
| 5 | 消防OA・デジタル無線の統合による業務効率化 | 2p | 16.0% |
裏付け資料を集める
評価項目ごとに「何を主張し、何で裏付けるか」を整理してから根拠資料を収集します。
あなたがやるべきこと
提案書の説得力は、主張を裏付ける根拠資料の質と量で決まります。根拠資料には、公的統計(e-Stat、各省庁の統計データ)、政策文書(国の基本計画、自治体の総合計画)、学術論文、先行事例の報告書などがあります。 資料を集める際は、評価項目ごとに「この項目で何を主張し、何で裏付けるか」を整理してから探すと効率的です。特に発注自治体の既存計画や統計データは、地域の実情を踏まえた提案であることを示す強力な根拠になります。
防災分野では、以下の資料が審査で特に重視されます。 【必須】地域防災計画 — 提案が既存計画と整合していることの証明 【必須】ハザードマップ — 地域のリスク特性の正確な把握の証明 【必須】過去の災害記録 — 課題の客観的裏付け 【準必須】国土強靭化地域計画 — 国方針との整合性 【準必須】人口統計・高齢化率 — 防災対策の対象規模の定量化 【加点要素】気象庁AMeDASデータ — リスク頻度の定量化 審査委員は、公的データの引用で「この事業者は真面目に準備してきた」か「適当に書いている」かを判断します。
この案件では
この案件の22個の技術評価項目のうち、11項目で十分な裏付けデータを確保済みです。 特に『大規模災害時等の対応等について』『指令室での業務が困難になった場合の業務継続について』の裏付けが充実しています。
収集エビデンス
重要エビデンス
AMeDAS観測データ(岡山地方気象台)-- 2018年西日本豪雨気象分析
岡山地方気象台(47768) 2018-2025年 日別データ 8,766行(3要素x2,922日) precipitation: 0.0-165.0mm (mean=5.8), non-null=1,526/2,922 temperature: -1.9-33.1C (mean=16.7), non-null=2,922/2,922 wind_speed: 1.0-9.8m/s (mean=2.9), non-null=2,922/2,922 西日本豪雨期間: 2018-07-05: 73.0mm(豪雨開始) 2018-07-06: 165.0mm(ピーク、高梁川氾濫) 2018-07-07: 72.5mm(豪雨継続) 3日間累計: 310.5mm 年間降水量傾向: 2018: 1,410.0mm(50mm超4日) 2019: 921.5mm 2020: 1,154.0mm(50mm超4日) 2021: 1,191.5mm(50mm超3日) 2022: 839.5mm 2023: 1,032.0mm 2024: 1,459.5mm(50mm超4日、最大128.0mm/日) 2025: 837.5mm 8年平均: 1,105.7mm、年平均50mm超2.5日
洪水浸水想定区域タイル(GSI)-- 高梁川流域
L2シナリオ洪水浸水想定区域: 9タイル(zoom=12) タイル座標: x=3568-3570, y=1625-1627 カバー範囲: 高梁川流域(総社市中心部を含む) 全9タイル tile_exists=true 土砂災害警戒区域(landslide_zone): 取得不可(doshaレイヤー404、既知問題KI-02)
災害復旧補助金データ(gBizINFO)-- 2018年西日本豪雨復旧
法人番号: 3000020332089(総社市) 調達情報: 0件(市町村プロポーザルはgBizINFO登録対象外) 補助金情報: 29件(全額合計13.28億円) うち災害関連: 10件(合計12.16億円、全体の91.6%) 災害復旧補助金内訳: 災害等廃棄物処理事業費補助金: 1件 8.14億円(2019-03) 河川等災害復旧事業: 6件 2.74億円(2018-12〜2021-02) 都市災害復旧事業: 2件 1.27億円(2019-01〜2019-03) 消防団設備整備費補助金: 1件 6.5万円(2020-10)
AMeDAS観測データ(岡山地方気象台)-- 2018年西日本豪雨気象分析
岡山地方気象台(47768) 2018-2025年 日別データ 8,766行(3要素x2,922日) precipitation: 0.0-165.0mm (mean=5.8), non-null=1,526/2,922 temperature: -1.9-33.1C (mean=16.7), non-null=2,922/2,922 wind_speed: 1.0-9.8m/s (mean=2.9), non-null=2,922/2,922 西日本豪雨期間: 2018-07-05: 73.0mm(豪雨開始) 2018-07-06: 165.0mm(ピーク、高梁川氾濫) 2018-07-07: 72.5mm(豪雨継続) 3日間累計: 310.5mm 年間降水量傾向: 2018: 1,410.0mm(50mm超4日) 2019: 921.5mm 2020: 1,154.0mm(50mm超4日) 2021: 1,191.5mm(50mm超3日) 2022: 839.5mm 2023: 1,032.0mm 2024: 1,459.5mm(50mm超4日、最大128.0mm/日) 2025: 837.5mm 8年平均: 1,105.7mm、年平均50mm超2.5日
洪水浸水想定区域タイル(GSI)-- 高梁川流域
L2シナリオ洪水浸水想定区域: 9タイル(zoom=12) タイル座標: x=3568-3570, y=1625-1627 カバー範囲: 高梁川流域(総社市中心部を含む) 全9タイル tile_exists=true 土砂災害警戒区域(landslide_zone): 取得不可(doshaレイヤー404、既知問題KI-02)
災害復旧補助金データ(gBizINFO)-- 2018年西日本豪雨復旧
法人番号: 3000020332089(総社市) 調達情報: 0件(市町村プロポーザルはgBizINFO登録対象外) 補助金情報: 29件(全額合計13.28億円) うち災害関連: 10件(合計12.16億円、全体の91.6%) 災害復旧補助金内訳: 災害等廃棄物処理事業費補助金: 1件 8.14億円(2019-03) 河川等災害復旧事業: 6件 2.74億円(2018-12〜2021-02) 都市災害復旧事業: 2件 1.27億円(2019-01〜2019-03) 消防団設備整備費補助金: 1件 6.5万円(2020-10)
2018年西日本豪雨 3データ連携分析
3データ連携の因果構造: 原因: 異常降水(165.0mm/日、3日累計310.5mm) 影響範囲: 高梁川流域L2浸水想定9タイル(市域広範囲) 被害規模: 災害復旧補助金12.16億円(3年継続) 提案との接続: 災害復旧コスト12.16億円 > 提案上限額9.97億円(1.2倍) → 適切なシステム投資が将来の災害対応コスト低減に寄与する可能性
国勢調査 人口統計(総社市)
総社市(33208) 国勢調査2020年 51行 総人口: 69,030人 昼間人口: 63,908人(夜間比7.4%減) 人口流出: 16,288人(23.6%)→ 岡山市・倉敷市への通勤が主 人口流入: 11,166人(県内他市町村から10,879人) 非就業・非通学者: 22,475人(32.6%) 15歳未満: 9,589人(13.9%、全国平均12.0%をやや上回る) 15-19歳: 3,418人(うち1,572人=46.0%が他市町村で通学) null値: 9/51=17.6%(区なし市の仕様上正常)
人口構造に基づく消防需要分析
消防体制(仕様書から): 署所: 3箇所(消防署1 + 昭和出張所 + 西出張所) 緊急車両: 21台(車両運用端末III型) 指令台: 2台(1席2受付可能) 人口動態パターン: 夜間人口: 69,030人(基準) 昼間人口: 63,908人(-7.4%) 救急需要主要層: 非就業・非通学者22,475人 + 15歳未満9,589人
提案書を書く
各章を「課題認識→提案内容→根拠→期待効果」の4部構成で執筆します。
あなたがやるべきこと
提案書の各章は「課題認識→提案内容→根拠→期待効果」の4部構成が基本です。課題認識では発注者の課題を自分の言葉で整理し、「この課題を理解している」ことを示します。提案内容では具体的な手法・手順・体制を記述します。根拠では統計データや事例を引用し、提案の実現可能性を裏付けます。期待効果では提案を実施した場合の成果を具体的な数値や指標で示します。 文章は一文一意で簡潔に書き、図表を効果的に使いましょう。採点者は複数の提案書を短時間で読むため、見出し・箇条書き・強調を適切に使い、要点が一目で分かる構成にすることが重要です。
防災分野の提案書では、対象地域の災害リスク分析→具体的な対策→根拠データ→減災効果の流れで構成し、図表(ハザードマップの引用、被害想定の比較表など)を積極的に活用しましょう。
この案件では
この案件では提案書ドラフトが生成済みです。 根拠付き本文(各セクションの執筆例)も作成済みです。
提案書プレビュー
提案プロが支援すること
根拠資料を組み込んだ提案書ドラフトを自動生成し、模擬審査コメントで弱点を指摘します
提出前の確認
参加資格・提出物・期限の3観点で最終チェックを行います。
あなたがやるべきこと
提案書の内容がどんなに優れていても、形式不備があれば失格になります。提出前に以下の3つの観点で最終確認を行いましょう。 **1. 参加資格の充足**: 実施要領に記載された資格要件(業種登録、資本金、従業員数、類似実績など)をすべて満たしているか確認します。 **2. 提出物の網羅性**: 必要な書類(提案書本体、見積書、会社概要、実績証明書など)がすべて揃っているか、部数・用紙サイズ・綴じ方の指定を守っているかチェックします。 **3. 期限と方法の遵守**: 提出期限(日時)、提出方法(持参・郵送・電子)、提出先の住所や担当部署を再確認します。
防災分野では、防災士や技術士などの資格要件が付されることがあります。必要な資格証明書の写しを漏れなく添付しましょう。
この案件では
この案件では必須要件8項目を確認済みです。 禁止事項8項目が設定されています。
品質ダッシュボード
必須要件8項目チェック済み
5仮説中5件 完全裏付け
全10件中8件取得済み
提案プロが支援すること
要件マトリクスと提案書を照合し、未充足項目を自動検出します